「話す前の思考の質」を高めることが、伝わるコミュニケーションの鍵になるという話

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会議やプレゼンで自分の言いたいことがうまく伝わらない…。話し方の本を読んでも改善しないし、どうすればいいんだろう?

こんにちは、Otodokeです。

今日はこんなお悩みを解決します。

✔︎ 本記事の内容

  • 「話し方」ではなく「話す前の思考の質」を高めることが、伝わるコミュニケーションの鍵である
  • 元コンサルの著者が教える、信頼と知性をもたらす7つの黄金法則と5つの思考法

✔︎ 本記事の参考資料

  • 『頭のいい人が話す前に考えていること』 安達裕哉 著(ダイヤモンド社)

僕自身、仕事の中で「なんで伝わらないんだろう」と悩むことが何度もありました。話し方の本を読んでテクニックを試してみても、根本的には変わらない。そんなモヤモヤを抱えていた時に出会ったのが、安達裕哉さんの『頭のいい人が話す前に考えていること』です。

この本の結論は実にシンプル。伝わらないのは、話し方が悪いのではなく、話す前の「考え」が足りないから。

つまり、話す前にどれだけ深く考えるかで、コミュニケーションの質は劇的に変わるということなのです。

本日はそんな本書の内容を紹介しつつ、実際に読んで感じたことをお伝えしていきます。

著者・安達裕哉氏について

まず、著者の安達裕哉さんについて簡単に紹介します。 安達さんは筑波大学大学院修了後、デロイトトーマツコンサルティング(現アビームコンサルティング)に入社。その後Deloitteに転籍し、中堅企業向けコンサルティング部門の立ち上げに参画、大阪・東京両支社長を歴任されています。

独立後はマーケティング会社「ティネクト」を創業。経営コンサルやWebメディア事業を手がけるかたわら、ビジネスメディア「Books&Apps」を運営しており、その累計PVはなんと1億2千万PVにのぼります。 他にも『「仕事ができるやつ」になる最短の道』『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』など、キャリア論や仕事術のベストセラーを複数出版されています。

そんなコンサル畑で「考え抜く習慣」を徹底的に叩き込まれた著者が、「人の心を動かすために、話す前に何を考えるべきか」を体系化したのが本書というわけです。

本書の構成:「7つの黄金法則」と「5つの思考法」

本書は大きく2部構成になっています。

第1部「頭のいい人が話す前に考えていること」では、「知性と信頼を同時にもたらす7つの黄金法則」が紹介されています。これは、話す前に持っておくべき心構え・マインドセットの部分です。

第2部「一気に頭のいい人になる思考の深め方」では、「客観視」「整理」「傾聴」「質問」「言語化」という5つの具体的な思考法が、それぞれ一章ずつ丁寧に解説されています。

この構造がとてもよくできていて、第1部で「考え方の土台」を固めてから、第2部で「実践的なテクニック」に進むという流れになっているため、読み終わった後に「じゃあ明日から何をすればいいか」が非常に明確になります。

第1部:知性と信頼をもたらす「7つの黄金法則」

第1部で紹介される7つの黄金法則には、以下のようなものがあります。

「とにかく反応するな」——怒りは判断を狂わせる。カッとなった時こそ一呼吸置く。

「頭のよさは他人が決める」——自分で「賢い」と思っても意味がない。他者の目線を常に意識する。

「人はちゃんと考えてくれている人を信頼する」——相手のために考え抜いたかどうかは、必ず伝わる。

「人と闘うな、課題と闘え」——議論の相手を敵にせず、問題そのものに一緒に向き合う。

「伝わらないのは話し方ではなく考えが足りないせい」——話し方のテクニックではなく、思考の深さが問われている。

「知識は誰かのために使って初めて知性となる」——知識をひけらかすのではなく、相手のために使う。

「承認欲求を満たす側に回れ」——自分が認められたいという欲求を手放し、相手を認める側に立つ。

僕がこの中で特に刺さったのは、「伝わらないのは話し方ではなく考えが足りないせい」という法則です。

これまで、僕は「どう話すか」ばかりを気にしていました。結論から話そうとか、PREP法で話そうとか。でも、その前に「何を伝えたいのか」「相手は何を求めているのか」を十分に考えていなかった。テクニックに走る前に、もっと根本的なところが抜けていたんだなと気づかされました。

第2部:思考を深める5つの実践テクニック

第2部では、5つの思考法がそれぞれ章立てで解説されています。

① 客観視:「まずはバカな話し方をやめる」

自分の話し方を客観的に見つめ直すところから始まります。自分がどう見えているかを知らなければ、改善のしようがない。当たり前のことですが、意外とできていない人が多いのではないでしょうか。

② 整理:「頭のいい人の話はなぜわかりやすいのか」

論理的に情報を整理する方法です。結論から話す、情報の順番を意識するなど、「伝わる構造」を作るテクニックが紹介されています。

③ 傾聴:「ちゃんと考える前にちゃんと聞こう」

話す前に、まず相手の話をちゃんと聞く。これが本書の根幹にある思想です。著者は「アドバイスするな、交通整理せよ」と表現しています。相手の話を聞いて整理してあげるだけで、信頼は大きく変わるということです。

④ 質問:「深く聞く技術と教わる技術」

事実から仮説を立てて質問する。相手を引き出す質問力を鍛える方法が具体的に示されています。

⑤ 言語化:「最後に言葉にしてインパクトを残す」

考えを明確に言語化する。言葉の定義を明確にする。ここまで来て初めて、「話す」段階に入ります。つまり、話すのは最後の最後なんです。

この「聴く → 考える → 話す」というサイクルこそが、本書の核心です。多くの人は「話す」から入ろうとしますが、順番が逆だった。まず聴いて、考えて、それから話す。このサイクルを習慣化するだけで、会議や商談での伝わり方は劇的に変わります。

本書が教えてくれた最大のパラダイムシフト

本書を読んで僕が得た最大の気づきは、「考える力 = 伝える力」だということです。

従来の常識では、「話し方を磨けばよい」「プレゼンのテクニックを学べばよい」とされがちです。しかし、著者は「話す前に考えを深めれば、自分の言葉で相手に合った話し方が自然とできるようになる」と説いています。

つまり、ロジカルに話すことと、人の心を動かすことは別物だということ。どれだけ話がわかりやすくても、「この人なんか嫌だ」と思われたら聞いてもらえない。周囲が動かなければ仕事は完結しないし、リーダーにもなれないし、昇進もできない。

相手の目線で深く考えた先にこそ、初めて心を動かすコミュニケーションが成立する。

この考え方を取り入れることで、「表面的なスキル」から一歩踏み出し、本質的に信頼を得られるコミュニケーションへと成長できる。僕にとって、それは大きなパラダイムシフトでした。

最後に

いかがでしたでしょうか?

本記事の要約は以下になります。

  • 伝わらないのは「話し方」の問題ではなく、「話す前の思考の質」の問題。まず聴いて、考えて、それから話す。
  • 7つの黄金法則(「反応するな」「頭のよさは他人が決める」「承認欲求を満たす側に回れ」など)で心構えを整え、5つの思考法(客観視・整理・傾聴・質問・言語化)で実践力を鍛える。
  • 「考える力 = 伝える力」。話し方のテクニックではなく、相手の目線で深く考え抜くことこそが、信頼と評価につながるコミュニケーションの本質。

この記事を通して、「話し方を磨く前に、まず考え方を変えてみよう」と思ってくれたら、とても嬉しいです。

僕自身、本書を読んでから、会議の前に「相手は何を求めているか」「自分は何を伝えたいのか」を一度立ち止まって考えるようになりました。たったそれだけのことですが、以前よりも格段に話が伝わるようになったと感じています。

話す前に「立ち止まって考える勇気」。それが足りないだけなのかもしれません。

本日は以上になります。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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